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  • 2011.06.18 Saturday
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ポピーが満開

  • 2011.05.07 Saturday
  • author: フキ

「ぽぴーが満開らしいよ」

と、友人からメールが届きましてん。
「ポピーが満開」って、なんか惹かれませんか? 語呂的に。

なんともかわいらしい言葉の響きにそそられ、ポピーが満開@昭和記念公園に行ってきました。



ほんとに満開でした。


ポピーってこんな花。


絵に描いたようなお花畑。普段ローテンションなわたしですら、思わずスキップしたくなります。しなかったけど。


買い込んだお惣菜を広げてカンパイ! 昼下がりのスパーリングワイン、最高っす。


見ごろをちょっと過ぎてたけど、チューリップもきれいでした。


ひとことでチューリップと言えども、いろんな種類があるようで。


こんなフェミニンな感じのも。


こうもきれいな花に囲まれると、気分だけはエレガント。


芝桜もありました。このモコモコした感じ、わしっと掴みとって、ほおばりたくなります。(やっぱり花より団子か)


飛び込みたい。(駄目です)

園内は子供連れの家族や年配ご夫婦、カップル、犬を連れた人……たくさんの人たちで賑わっていました。先日、日光に出かけて閑散とした光景を目の当たりにした友人は、この賑わいを見て、「よかった、なんか嬉しい」としきりに喜んでました。GWには日光にも人がずいぶん戻ったとのこと。よかった。

若い頃は(今も若いつもりだけどね)、花に興味を示すことなんて、そんなになかったのですが、このごろは花を見て、しみじみいいものだなと思うようになりました。花を愛でるようになるとはね。「花見」って桜だけじゃないんだなー、と齢30を超えてようやく気がついたのでした。

妖怪藤おばば

  • 2011.04.28 Thursday
  • author: フキ

今年も見事に咲きました。我が家の藤おばばは元気です。


昨年より更にパワーアップして帰って来ました。


ベランダを浸食し……


どや顔で咲き誇っています。


もはや妖怪のようです。写真じゃ伝わりにくいですが、結構な迫力です。正直引きました。(放置していた私が悪いのに)


ベランダだけでは飽き足らず、柿の木にまで巻き付いてます。


藤に巻かれて寝とござる〜♪(長唄「藤娘」)なんて、のんきなこと言ってられません。


でも、妖怪藤おばば、ほんとはきれいなんです。甘いいい香がします。

こんな美しい「藤娘」が宿ってくれてたら大歓迎なのだがね。(YouTube)



↓ 昨年の様子はこちら。

5月:花が咲きました。
http://imoguri.jugem.jp/?eid=126

7月:種ができました。
http://imoguri.jugem.jp/?eid=129

11月:種を落としました。
http://imoguri.jugem.jp/?eid=135

ボストン美術館浮世絵名品展@山種美術館

  • 2011.04.15 Friday
  • author: フキ

先日、ボストン美術館浮世絵名品展@山種美術館に行ってきましてん。

浮世絵、好きなんです。といっても、まったく詳しいわけでもないし、特別誰の絵が好きとかも、そんなにないんです。だから、なんのウンチクもありません。ただ、なんとなく眺めるのが好き。

役者絵とか美人画も素敵だし、狂画もおもしろいし好きなんだけど、特に惹かれるのは、風景画(名所絵)だったり、どこにでもあるような日常の一場面を描いているようなもの。さらに言えば、その風景や日常の中に描かれている「人」が好き。とても活き活きと描かれていて、話し声や息遣いが聞こえてきそうだから。
江戸時代に憧れを抱くわたしにとって、江戸の風を感じたり、江戸時代の人々の営みを垣間見るのが、たぶん、たまらないのだと思う。

わたしの中の江戸時代のイメージは、浮世絵によるところが大きい。現実の江戸時代は、身分の差やら貧富の差やら飢饉やら、暗くて苦しくて生きにくい時代だったかもしれないけど、浮世絵に描かれている江戸時代は、むしろどこかカラッと明るくて、ユーモアや茶目っ気があって、とても活き活きとしているように見える。それが江戸人のたくましさなのか、ポジティブなあきらめの向こうにある何かによるものなのか、よくわからないけど。とにかく、浮世絵に描かれている江戸が好きなんです。(幕末の頃に流行った血みどろな絵も嫌いじゃないけど、やっぱり平和な日常を描いたものが好き)

さて、この浮世絵名品展では主に、鳥居清長・喜多川歌麿・東洲斎写楽の作品が展示されていたわけですが、振り返ってみると、心に残っているいくつかの絵のほとんどが、歌麿だったということに気がつきました。

例えば、この「覗き」っていう題名の絵も、気に入った絵のひとつ。ついたての向こうで化粧をしている女性を、こちら側から小さいこどもが覗こうとしていて、それをもうひとりの女性が捕まえて口元を隠して、目を細めて笑っているような、そんな絵。化粧中の女性がこどもに向かって「びっ」と舌を出しているのが、鏡台の鏡に映ってるの。なんでもない日常の一場面を切り取ったようなその絵が、とても微笑ましくて。
あと、七福神が座敷遊びをしている絵も、お茶目で可笑しかった。特に福禄寿がひょうきんで可愛らしいの! それから、歌舞伎の演目「忠臣蔵」の七段目を描いた絵もお気に入り。お軽がはしごを降りるのを由良之助が支えている絵なのだけど、由良之助の手の位置といい、お軽の手が由良之助の襟の中にさり気なく入っているところといい、どこか艶っぽくて。

そんな歌麿の作品の中でも、とりわけ気に入ったのがこちらの絵。ひと目見たときにキュンと惹かれてしまって、思わずポストカードを買って帰ってきちゃったもの。

「歌撰恋之部 稀ニ逢恋」。
まだあどけない娘がまれにしか会うことが出来ない男との恋に落ちてしまった様子を描いたとされている、らしい。袖からわずかに覗く、ひっこめられた手がなんとも可愛らしい。ひかえめながらも、好きな人への想いが表われているようで。

なんで、わたしがこの絵に惹かれたのか。

それは、今、秀扇会に向けて稽古中の『女車引』の、わたしの役「八重」のイメージに、ぴったんこかんかんだったから! (あくまでもわたしの中で、ですけど)

歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」に出てくる桜丸の女房八重は、桜丸と一緒に斉世親王と苅屋姫との仲をとりもつくらいだから、それなりにしっかりしているところがあると思うのだけど、『女車引』の八重は、割とおっとりとしていて、家事だって何もできないような、ぽわんとした娘役といった感じなんです。包丁持たせたら指切っちゃうし、水を運ばせたらヨロヨロ危なっかしいし、すり鉢で味噌をすってもひっくり返しちゃうし。

わたしもそんなにテキパキと機転が利く性格ではないはずなんですが……踊りに関してはどうもテキパキ踊ってしまうらしく、師匠には「もっとのんびり、おっとり、“八重”なんだから、桜みたいにほんのりした感じで踊らなくちゃ」と言われ続けている今日このごろなのであります。

やさしくてしっかり者の「千代」、元気で気の強い「春」、おっとりとした「八重」。八重がキビキビ動いちゃうと、それぞれの個性が引き立たなくなって、バランスが悪くなってしまうわけです。

のんびり、おっとり、ほんのり。

どうしたら、そう踊れるんだべか……と考えていたところに出会った「稀ニ逢恋」。八重がひとりで踊るところには、「ゆかしゆかし」という歌詞があるということもあって、このあどけなくて奥ゆかしい娘の絵を見たときに、「あ、このイメージだ」と、思ったわけです。

視界に入るところに憧れのモデルの写真を貼っておくとダイエットに成功する、なんていう話も聞きますし、家ではこのポストカードを目に入るところに置いて稽古をしてみようと思っている次第であります。

あこがれのクリクリ坊主

  • 2011.04.09 Saturday
  • author: フキ

あまたある踊りの中で、「一番好きな踊りはなに?」と聞かれたら、わたしは迷わず「喜撰!」と答える。いつか踊りたい踊りナンバーワンと言っていい。

歌舞伎を観始めて間もない頃、三津五郎さんの『喜撰』を歌舞伎チャンネルで見て、ふわっと軽くて、明るくて、ウキウキしてくる楽しい踊りに心を奪われました。何度も何度も繰り返し見ているうちに、自分も踊ってみたくなって、たまらなくなって。いい大人だっていうのに、比較的手の分かりやすいお迎え坊主が踊る「住吉踊り」のところを、ビデオを見ながら真似たりもしました。でも、それじゃあ物足りなくなって、ちゃんと踊りを習ってみたくなって、右も左もわからないまま、勢いで踊りを習い始めてしまったのです。いわば、『喜撰』はわたしの踊りの原点とも言えるわけでして。

※踊りを始めた経緯はこちら→ 「イモヅル道中その5 踊りゃんせ

だから、何度も繰り返しビデオで見ていた三津五郎さんの『喜撰』を、はじめて生の舞台で見たときは、感極まって(ついに三津五郎さんの『喜撰』を見ることができたという感慨深さと、ほんのりお酒に酔うようないい気分で踊りを味わう幸福感と、恐れ多くもいつか踊りたいとか言っているけど、一生かかってもこんなふうに踊れるようにはなれないんだろうなという切なさと、がごちゃまぜになって)ポロポロ泣いてしまったほど、大好きな踊りなのです。

※そのときの備忘録はこちら→ 「歌舞伎座團菊祭昼の部『喜撰』

その『喜撰』を、今年の秀扇会で、松十郎先生が踊るんです! お梶役は竹松先生。

それだけじゃないよ。なんと、なんと。わ、わたしも……。

わたしも、『喜撰』に出演させていただくことになりました。

そうです、「お迎え坊主」のお役をいただいたのです。
わーい、わーい。くりくり坊主だ、くりくり坊主!

踊りを習い始める前、歌舞伎の「か」の字も、踊りの「お」の字も分からなかったあの頃、ビデオを見ながら真似ていた「住吉踊り」を、まさか舞台で踊れることになるなんて。

今の三津五郎さんだって若い頃は、先代の三津五郎さんや二世松緑さんが『喜撰』を踊るときは、お迎え坊主で出ていたんだもの。せっかく与えてくださった機会、いつか『喜撰』を踊るときのために(だいぶ先だろうけど)、しっかり勉強したいと思います。

うちのお稽古場からは、一緒に『女車引』を踊る姉弟子さん2人と、それからもうひとり大好きな大先輩の姉弟子さんも、お迎え坊主として出演します。東京のお稽古場からも、お弟子さん4名がご出演。合計8名のくりくりお迎え坊主隊による「住吉踊り」。まだお稽古は始まってませんが、実に楽しみです。(くりくり坊主のかつら、似合うかな?)

※ちなみに、住吉踊りとは→ 「風流住吉踊り@浅草演芸ホール」(後半の方に住吉踊りについて書いてます)

『女車引』の方は、ひとまず振りは最後まで通りました。さてさて、いよいよこれからが本当の稽古、もとい、戦いの始まりです。これまであまり経験したことのない、お芝居っぽい踊り。きっとこれから、あーでもない、こーでもないと悩み苦しむことになると思いますが(苦しむのは、毎度のことだけど)、少しでも楽しんでいただける舞台にできるように、姉弟子さんたちと共に稽古に励みたいと思っている次第です。秀扇会が無事開催できることを祈りつつ。



追伸
地震を境に、こんな時、踊りなんて、なんの役にも立たないし、なんの腹の足しにもならない……と、心が折れそうになって、しばらく踊る気になれなかったけれど……やっぱり、わたしは踊ります。価値を見失いかけて落ち込んだりもしたけれど、自分自身がこれまで何度も踊りに救われてきたのは事実だし、現に今だってそうなわけで。「わたしの踊り」は非力かもしれないけど、「踊り」の力は信じることができる。それに、踊りを通して得た人との縁も、いただいた言葉も、かけがえのないものだから……。なんか、うまく言えないけど。不安な日々は続いていますが、踊れる環境がある間は、わたしは変わらず踊ります。


JUGEMテーマ:日本舞踊

素敵ビル2題

  • 2011.03.09 Wednesday
  • author: フキ

軍艦マンション。そう呼ばれる建物があると知った。

場所は新宿区大久保。すごいの。本当に軍艦みたいな風貌。屋上の給水塔といい、ゴツゴツした外観といい、規則正しく並ぶ小さな窓といい。

この築40年の軍艦は老朽化が進み、しばらく廃墟状態だったようなのだけど、この度再生され、シェアオフィス、オフィス、シェアハウスとして再出航することになったのだとか。で、その再出航を記念してイベントが開催されているというのを密買東京さんのサイトで知りまして。イベントの内容は入居者募集の内覧会に加えて35組のクリエイターによる展示というもの。こりゃあ、この建物に入れる絶好のチャンス! ということで、友人と一緒に潜入してきました。

※あまりにかっこいい外観だったので、ついポカーンと見とれてしまい外観写真を撮り忘れました。ご存知ない方は「軍艦マンション」で画像検索してみてください。
※思わず興奮して写真をいっぱい撮ってしまいました。鼻息荒いのでたたみます。

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文月海の日、秀扇会の日

  • 2011.01.30 Sunday
  • author: フキ

「土用の丑の日、うなぎの日。食すれば夏負けすることなし」

かの源内先生が考案したといわれているキャッチコピーですが、近頃、私の友達の間では、もっぱら

「文月海の日、秀扇会の日。足を運べば楽しいこと間違いなし」

の方が定着しつつあります。嘘です。


さて、毎年7月の海の日に開催されている秀扇会。今年は出る予定はなかったのですが、友達とかにも「今年は出ません(あけすけに言うと、お金がないので出られません)」と高らかに宣言していたのですが……

すみません、撤回します。
出させていただくことになりました。

というのも、姉弟子さんたちと3人で出てみないかというお話をいただきまして。

せっかくいただいたチャンスだし(あけすけに言うと、3人で踊る演目ならば個人の費用負担も軽減されるし)、ありがたくお引き受けすることにしました。

踊らせていただく演目は『女車引』です。

歌舞伎の本興行でも、他のお流儀のおさらい会でも、私は一度も見たことがなく、最初お話をいただいたときは、どんな踊りなのかさっぱり分からなかったのですが、どうも歌舞伎『菅原伝授手習鑑』の松王丸・梅王丸・桜丸の三兄弟による『車引』を、その女房たちの千代・春・八重で見せる趣向らしい。こりゃあ、歌舞伎好きにはたまらんのです。

ある人に『女車引』という踊りを踊ることになりました、と伝えたら、

『女車引』ってなんかすごいね、トラック野郎的なお話?

と返ってきました(笑)

もちろん冗談で、だけども。
でも、確かに歌舞伎の『車引』を観たことがなかったら、想像力を刺激するかなりインパクトのある題名だと思う。

師匠からお話をいただいた時は、素踊りでご祝儀舞踊(四季三葉草とか君が代松竹梅とか、荻江節の松・梅・竹とか)かな、とのことだったのですが、松十郎先生が「せっかくなら珍しい演目を」とおっしゃってくださり、この演目に決まったそうです。秀扇会では20数年ぶりの上演になるんだとか。

先日の稽古の時に、曲を聞かせていただいたのですが、これがまた実に歌舞伎っぽい、お芝居を見ているような雰囲気のある、とても華やかな曲でした。曲自体は大変私好みで、聞いていてワクワクしてきます。秀扇会ではなかなか出ない珍しい演目に携われるっていうところが、また更にワクワクしてきます。

こんなチャンスを与えてくださり、ありがたいです、本当に。

私が踊らせていただくお役は、桜丸の女房、八重です。

歌舞伎らしい風情がどれだけ出せるのか、とても不安ではありますが、姉弟子さんたちの胸を借りるつもりで、勉強させていただこうと思います。

というわけで。『車引』のパロディーであること、また、歌詞を見ると『賀の祝』の要素も含まれているようなので、まずは、本家本元の『車引』と『賀の祝』を見ようじゃないかと思い立ち、過去にとりためたビデオを探してみたところ、あったあった。辛うじてそれぞれ 1本ずつ。

『車引』の配役は……梅王丸が辰之助(今の松緑さん)、桜丸が新之助(今の海老蔵さん)、そして松王丸が、なんと八十助(今の三津五郎さん)でした。
わお、いつの、これ? なんだかとてもフレッシュだぞ。

『賀の祝』の方は梅王丸が團十郎さん、桜丸が菊五郎さん、松王丸が幸四郎さん。こちらはアダルトチームによる配役だ。ちなみに女房千代が田之助さん、春が福助さん、八重が時蔵さん、そして白太夫は故・羽左衛門さん。
こっちも10年以上前に上演されたものかな。

でも、『菅原伝授手習鑑』といえば、一番好きなのはやっぱり『寺子屋』。毎度同じところ「笑いましたか」でぐっとくる。これもビデオにとっておいたはずだから、今度ゆっくり見よう。

あ、話がそれた。

ともあれ、まだお稽古自体は始まっていませんが、どんなふうに『車引』や『賀の祝』が採り入れられているのか、楽しみです。


そんなわけで。

7月18日(海の日)、日本橋劇場にお運びいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。



JUGEMテーマ:日本舞踊

続々・ゴロゴロ

  • 2011.01.02 Sunday
  • author: フキ

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさまにとって、素敵な1年になりますように!

さて。兄夫婦宅で年末年始を過ごしている私ですが。4匹いる猫のうち、人懐っこい2匹の猫とは、ずいぶん仲良しになりました。一方、忍びのごとく隠れ潜んでいるもう2匹の猫はというと……

戸棚に隠れているところをカメラが押さえました!


「ニャゴ助(仮・本当の名前忘れた)」。それ以上近づいてくれるな、的な昼の顔。

でも、夜になると戸棚から出てきて、私と微妙な距離を保ちつつゴロゴロしています。


こっちは夜の「ニャゴ助(仮)」。

「ニャゴ吉(仮)」は近くまで寄ってきてくれるけど、手を伸ばすと逃げます。触らせてくれません。イケズ。


これが「イケズ・ニャゴ吉(仮)」。

中でも人懐っこい「みかん」とは、ラブラブ腕枕。


どアップみかん。

そして相変わらず緊張感のない「ハチ」なのでした。


でろーん。

第47回坂東流チャリティ舞踊会

  • 2010.12.31 Friday
  • author: フキ

今年も行って来ました、坂東流のチャリティ舞踊公演@浅草公会堂。流儀は違えど大ファンで親しくしていただいている秀恵美さんが今年もご出演するということで、楽しみにしていました。

秀恵美さんの舞台をはじめて見たのは、2006年のチャリティ舞踊会。三津五郎さんの踊りを見るのが目的で伺った会だったのですが、その時たまたま見た秀恵美さんの踊りがとても素晴らしくて、一目惚れしてしまったのです。その時踊ったのは『流星』でした。ほんとに面白くて、愛くるしくて、今でも記憶に残っています。翌年に見たのは『文売り』、次が『藤娘』、去年は女版の『お祭り』。どれも素晴らしい舞台でした。

そして今回秀恵美さんが踊ったのは、女版の『雷船頭』。これがまた実によかった! 秀恵美さんの踊りは、体の表情がとても豊かで、芝居気があって、見ていて本当に面白い。昨年の『お祭り』もそうだったけど、今回の『雷船頭』も、小股の切れ上がった鉄火肌の江戸の女性っていう感じがすごく似合っていて、ていうか、もう江戸時代の粋な女性そのまんまで、実に素敵でした。

かつ、単にかっこいいとかキレイだけで終わらないのが秀恵美さんのいいところ。『雷船頭』という作品が持っている愛嬌とか可笑しみとか、おおらかさがちゃんとあるんです。目の前に現れた雷さんにびっくりして腰を抜かしたり、団扇をあおいだりする仕草とか、その間といい、テンポといい、すごく絶妙で客席の笑いを誘う。こういう芝居気が要所要所にあると、踊りにスパイスが効いて、味わいが豊かになる気がします。こういうのってセンスだよなあ……教えられてもなかなか真似できることじゃないと思います。幕が閉まった後、「ああ楽しかった!」と爽やかな気分になると同時に、「やっぱり、うまいなあ〜」と唸ってしまいました。雷役をなさった坂東寛之介さんも、おおらかで愛嬌があって、とってもよかったです。

全部の演目を見たわけではないのですが、私が見たなかで、もうひとつ素敵だったなと印象に残っているのは、坂東能重さんという方の『山姥』。作品自体は決して派手な振りがついているわけではないし、曲調もおとなしいし、パッと鮮やかな演出がされているわけではないから、個人的にはどちらかというと眠くなりがちな作品なのだけど、能重さんの踊りはとても気品があって華があって、ぐーっと舞台に惹き付けられる感じ。眠くなるどころか、逆に目が冴えました。超集中して舞台を見つめてしまったもの。

そして、ある意味「えっ!?」と驚かされたのは、大トリの三津五郎さんの踊り。『星月夜』という新作を踊ると聞いていたのですが、貼り出されていた番組の時間表を見たら6分程度と書いてあったし、演目の題名から想像するに、きっとキレイな感じの素踊りだろうと思っていたのですよ。

ところが。緞帳があがり現れたのは、星空が広がるなにやら可愛らしい舞台(いくつもの電球がぶら下げられている)。聞こえてきた曲も、なんだかおとぎ話の世界を想像させるような可愛らしさ。そして舞台下手(しもて)からぴょんと登場した三津五郎さん。紋付袴で出てくると思いきや、『お夏狂乱』とかに出てくる里の子のような、これまた可愛らしい出で立ち。客席も意表をつかれたらしく、ジワがくるというか、どよめきがおこってました(笑) 

振付けもまた子どもっぽくて可愛らしく。お膝を元気よくポンとたたく振りが、客席のツボにはまったらしく、その振りが出てくるたびに、「ウフフ」と可愛いものを目にして思わず溢れてしまうような笑いがおきていました。

大トリに、こういう踊りをもってきたか! という、やられた感が心地よく。たくさんの踊りを見続けて疲れているであろう客席を、ふっと楽しく軽い気分にして会を〆たってところが素敵だなと。おかげさまで、いい舞台を見たなあっていうウキウキした気持ちで家路につくことができました。


来年もいい踊りがたくさん見られるといいな。楽しみだ。



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続・ゴロゴロ

  • 2010.12.30 Thursday
  • author: フキ

今日はひとまず、「びんほつ」と「柳の雨」、2曲の舞踊譜をやっつけた!

鬢のほつれは枕のとがよ〜♪

なんていう色っぽい歌い出しではじまる「びんほつ」。踊りも色っぽい振りがついています。好きな男の人に文句を言ったり、帰すまいと通せんぼしたり、手をつないだりするような振りがあるのですが、どうも私の踊りには色気が足りないようで、お師匠には「好きな男の人の影が見えないネ」と言われ続けています……。

どうしたら、そこに好きな男の人がいるように見えるんだべか。



色気なんてないもーん。

今後の課題であります。


ちなみに「びんほつ」ってこんな歌。(YouTube)

ゴロゴロ

  • 2010.12.30 Thursday
  • author: フキ

年の瀬も押し詰まり、何かと忙しい時期となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は今日から数日間、入谷にある兄夫婦の家に滞在することになりまして。

といっても、正月をみんなでワイワイ過ごすわけではなく。現に、私ひとりキッチンテーブルにてぽつんとPCに向かっている、なう、なのであります。いや、正確に言うと、ひとりではなく、ほかに猫が4匹います。2匹は私の足元に。もう2匹は繊細な性格らしく、忍びのごとく、どこかに隠れていて出てきません。たぶん戸棚の中に潜んでいると思われますが、まったく気配を消しております。

さて、なぜ私が兄夫婦宅でひとりぽつんとしているかと言うと、兄夫婦が房総で年末年始を過ごすということで、その間、特に旅行に出掛けることもなく家でゴロゴロしているであろう私に、どうせゴロゴロするなら、どこでゴロゴロしても同じだから、こっちで猫と一緒にゴロゴロしたらいいじゃないか、妹よ……とは言ってはいませんが、まあ、そういうことになったのです(要は留守中の猫の世話を頼まれた)。


「ハチ」です。


「みかん」です。

といっても、本当にゴロゴロしていても退屈なので、とりあえず、たまりにたまった分の舞踊譜を年内に作ってしまおうと思います。おー!